2013/04/30 09:44
水回りのリフォームをしてから、水の流れが悪かったり、逆流してきたりと排水に関わる問題が発生した事はありませんか?
これは排水トラップの二重施工の可能性があります。
まずはトラップとは何かと言うと「封水」の事で、排水から上がる臭気(臭い)が室内に上がらないようにする設備の事を言います。文字通りに衛生害虫などが室内に入らないようにする役割も担っています。
洗面台やキッチンの排水等にわざとS字に排水管が曲げてあるのを見た事があるかもしれません。これがその設備になります。
最近のシステムキッチンや洗面台、洗濯板やユニットバス等は排水トラップが設備の中に設けられている事が当たり前になっています。しかしながら、古い建物の場合は設備自体に排水トラップは設けられておらず、建物の外に設けている場合があります。
この場合に新しい設備を設けた時、中と外に二つトラップが出来る事があります。
では、二重トラップの何が駄目なのか?
それはトラップとトラップの間で真空に近い状態が生まれ、排水の流れの抵抗が大きくなる事で排水不良の原因となる為です。
弊社への相談でもこれが原因となる排水不良の案件があります。これ以外にも木の根が排水管に入ってしまったり、ねずみが入ったりして詰まってしまう事がありますが、これは施工不良の場合がほとんどです。
では二重トラップを改善するには?
方法としては設備をリフォームしトラップが二重となる場合に、外部のトラップを掘り出し、取り除く事で改善されます。
施工会社で状況を確認してこの問題が起きないようにしないといけないのですが、中だけ触り外部の状況を確認しない業者も多いようです。ご注意ください。
※写真は掘り出した排水管。トラップが存在している排水管を組み直し、埋め戻します。