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愛知相続サブリース・老朽アパート研究所
2024/07/02 15:07
1、空室リスクその2
(3)一般的なアパートとサブリ―ス契約アパートの空室リスクの比較
アパート経営の収入は、入居者の家賃収入で成り立っています。空室があってもアパートローンや経費を支払っていかなければなりません。経費には、管理委託手数料、建物修繕費、仲介手数料、固定資産税、保険料などがあります。アパートの経費率は、一般的には15~20%が相場です。
以下の前提条件で、一般のアパートとサブリース契約アパートのケースを比較して検討しましょう。
前提条件
・借入金1億円 金利2.5% 借入期間30年
・1R×10戸 家賃7万円 月額家賃収入70万円(満室時想定)
・サブリース契約アパートのケースは、月額家賃収入56万円(満室時想定)
・アパートローン40万円
・一般のアパート経費率15%(10.5万円)、サブリース契約アパート経費率10%(7万円)
(1)一般のアパートのケース
満室 家賃収入70万円 ローン返済40万円 経費10.5万円 手残り19.5万円
1戸空室 家賃収入63万円 ローン返済40万円 経費10.5万円 手残り12.5万円
2戸空室 家賃収入56万円 ローン返済40万円 経費10.5万円 手残り5.5万円
3戸空室 家賃収入49万円 ローン返済40万円 経費10.5万円 手残り-1.5万円
(2)サブリース契約アパートのケース
満室 家賃収入56万円 ローン返済40万円 経費7万円 手残り9万円
↓
10年後満室 家賃収入49万円 ローン返済40万円 経費7万円 手残り2万円
一般のアパート経営では、アパートローンや毎月の経費を支払うと、満室時で19.5万円の手残りとなります。空室2戸になると、手残りはわずか5.5万円です。空室3戸になると、赤字経営になります。
サブリース契約アパートでは、満室時でも9万円の手残りです。最大の原因は入居者が支払う家賃の20%程度をサブリース会社が家賃保証と管理手数料の名目で取り、残りの80%をオーナーが受け取る仕組みのためです。